定食屋さんのチラシがポストに入っていました
コロナショックで緊急事態宣言発令中の毎日。
仕事帰りにポストを覗くと、定食屋さんや料亭のチラシが入っていることが多くなってきました。
写真入りの本格的なチラシもあれば、マジックペンで手書きしたチラシをコピーしたものもあり。
「テイクアウト始めました!」
「テイクアウトだけの営業に変更しました」
どの業界も本当に限界を超えてしまって、試行錯誤の毎日。
今までは飲食店で「お持ち帰り禁止」のお店も多かったと思いますが、今はそんな事言っていられませんものね。
最近の責任論の行方
もともと何故「お持ち帰り禁止」だったかと言えば、時間が経つと風味が落ちるなどもありますが、衛生面や安全面での責任の所在のモンダイが大きいからだと思います。
最近の世の中はどんな場面でも、「何かあったら責任は誰が負うのか」という声がスグに挙がってします風潮が顕著。
「持ち帰った料理を食べたら体調を崩しました。補償を!」
「持ち帰った料理に髪の毛が入っていました。どうしてくれるんですか!?」
すぐに写真入りでSNSに投稿され、お店の存続にも影響してしまう事態になることもあって、慎重にならざるを得ないですよね。
食べ物を扱う職業って本当に大変だと思います。
これは飲食関係だけではなく、どんな業界でも同じですけれど。
「この部品でケガをするかもしれない」
「小さな子供が口に入れるかもしれない」
「この金具でユーザーの持ち物を傷つけてしまうかもしれない」
先の先の先まで考えて、商品やサービスを世の中に送り出さないといけない最近の「責任論」、新しいアイデアがあっても「何かあったら・・・」と足踏みしてしまう壁になってしまっているかも。
商品に過剰な程に注意書きが貼られている事も多いですよね。
良い方向に変わりますように
確かに今までは飲食店で「お持ち帰り禁止」のお店も多かったと思いますが、今はお店側も利用者もそんな事言っていられません。
むしろ、家で定食屋さんのおかずを食べられるって嬉しいですよね。
クレーマーを恐れて足踏みしていたお店の方々のアイデアが、この状況で需要が高まっている事であることも多いはずです。
過剰な情報操作ばかりが先行しがちな現在の社会が、ちょっと変わると嬉しいですね。
「誰が責任を負うのか」が付き纏う風潮をかわして生きる
商店街にある野菜屋さんや魚屋さん、お惣菜屋さんなどは、店頭にテーブルを置いてパックに詰めたお惣菜や、皮を剥いた野菜などを販売して近所のお客さんが次々に買っていきますよね。
お店のおばちゃんが次々にパック詰めしていくお惣菜には、細かい注意書きなん貼られていません。
だけどそのお店は長年続いています。
このアンバランスが今の世の中には存在している気がして、そこに私たちが今後人生を走りぬくヒントがあるんじゃないかなと思っています。
「重箱の隅をつつくようなクレーマーを恐れて四苦八苦している世界」
「信じてくれる人たちの中で細々とながらも長続きさせる世界」
今後の稼ぎ方、生き方ってこういう点を考えていくのもアリかもしれませんね。